医療法人社団  
北小岩整形外科

Kitakoiwa hand clinic

手の外科 デュピュイトラン拘縮

手指の変形 デュピュイトラン拘縮

 
 手のひら(手掌)の皮膚を移動しにくくしているのは、皮下にある線維性の手掌腱膜(しゅしょうけんまく)というのものです。これにより、皮膚が移動しにくいので、物が握りやすくなっています。
しかしながらこの、手掌腱膜部分に手掌から指にかけて硬結(こぶのようなもの)ができ、皮膚がひきつれて徐々に伸ばしにくくなります。薬指(環指)、小指に多く見られますが、他の指や足の裏にもできることがあります。痛みや腫れなどはありません。
 
原因
 詳しい原因は不明です。高齢男性、糖尿病患者に多く見られます。
手掌腱膜と皮膚の異常で、指を曲げる屈筋腱は正常です。
 
診断
 腱の断裂や癒着、腫瘍などのほかの病気と区別する必要があります。初期の段階では腫瘍などと見間違われて来院される事もあります。手の硬結と典型的な指の変形などにより診断を行います。
 
治療

  • デュピュイトラン拘縮酵素注射療法(ザイヤフレックス等)→現在日本において行われていません。
  • 手術(腱膜切除術)

 
 日常生活に支障なければ、そのまま様子をみますが、洗顔が困難になったり、物を掴んだりがやりにくくなったりして、生活に支障をきたすようになると、治療を行います。
 治療後には、リハビリや夜間伸展位固定(装具療法)などの後療法が重要です。
第2関節が曲がってきた場合には、早めに治療が必要になることもあります。
詳しくは当院にご相談ください。
 
LinkIcon旭化成 ザイヤフレックス
LinkIconデュピュイトラン拘縮研究会